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(8/30 同人誌『スターストリングスより』

 先日行われたコミティアにて、悪友白楽に頼んでつくしあきひと氏の同人誌『スターストリングスより』を買ってきてもらった。

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 いやあいい本だった。「つくし氏の絵は好きだから、最悪でも絵が楽しめればそれでいいや」くらいのつもりでいたんだが、絵だけでなくて話もあまりに俺の好みに合致していてたまらんかった。つくし氏は一枚絵だけでなくて漫画も描ける人だったのだな。一通り読み終えた後にいい意味の溜め息が出て、気になった箇所を何度か見返し、その後また最初から読み返して、やはりまたしてもいい意味の溜め息が出るような、そんな本だった。

 以下、直接的ではないがネタバレっぽくなるので折りたたみ。確実に読む人はスルー推奨、ちょっと興味あるなーという人は読むと興味が強まるかも知れない。あとこの日付の日記に直接飛んできた人は表示状態になっているので注意。

 少し下のほうに続き。















 俺は事前にサイトで表紙絵を見たときには、その絵からファンシーでメルヘンでファンタジーな内容を想像していたのだが、実際にはちょっと違った。(やや言葉遊びっぽくなるが)先述の3要素のうち該当するのはファンタジーだけで、ファンシーとメルヘンの二要素は全然違っていた。序盤こそ柔らかい雰囲気で物語は進むが、物語中盤、主人公は派手に逆境に陥り、心を折られることになる。
 心を折られるあたりの描写は、それこそ一度持ち上げてから一気に突き落とすので読んでいて気持ちが沈む。また、作中のところどころに地に足のついた、妙に生々しく現実味のある描写があるのだが、その描写ゆえにファンタジーな話ではあるのだが物語に説得力が存在し、これもまた読者の気持ちを打ちのめしてくれる。しかしその説得力ゆえに、過酷な環境におかれても力強く生きる主人公の姿が光り、そして同じく、読者ですら気持ちを打ちのめされるような逆境の中でも、最後まで希望を失わず進むことを選択する主人公の心の強さもまた光り輝く。

 ラストもまたいい。あらゆる不安の中でも希望を抱いて進もうとする主人公の姿と、そしてそれに繋がるであろう、また別の姿を描いて物語は終わる。
 それはひとつの物語の終わりを語りつつも、主人公の物語の続きを思い描いてしまうような、余韻の残るラストとなっていて、読後感が非常に気持ちいい。この気持ちよさが、「いい意味での溜め息」を生むのだ。


    *    *    *


 というわけで面白かったです、『スターストリングスより』。どこまでも俺の好みに合致していて、「いい本に出合えた」と素直に思える本でした。とらのあなで通販をやっていたようなんだが、現時点では売り切れのようなので、再販かかるといいんだけど。かかって欲しいな、面白かったから。
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